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APRS
Automatic Packet Reporting System

警察のカーロケシステムや業務無線(MCアクセスe)でもおこなわれているような
無線局の位置情報を含めたデータ通信網が
アマチュア無線の世界でも実用化されています。

アマチュア無線では「電波が届く範囲で音声で交信」するだけでなく電波やインターネット回線を融合して幅広いコミュニケーションができるようになっています。たとえば、APRSというシクミでは仲間のクルマが今どこに居いるのかWEB上でリアルタイムに知ることができます。そして、その仲間とメッセージなどの双方向のやりとりができます。その仲間と音声で通話したい場合には、全国どこに居ても無線で通話ができるようなインフラを目指しているWiRES(ワイヤーズ)やEchoLink(エコーリンク)などのインターネットを中継回線に使った音声通信ネットワークシステムも利用できます。
 現在、このようなシクミが個々のアマチュア無線局運用者のチームワークによって維持運営されているのです。もちろん不感地帯(エリア外)もありますが、それらを減らそうと日々努力しています。

目次
■入門編

インターネット環境で今すぐできる ・・・APRSの世界をのぞいてみよう
電波を出さなきゃつまらない ・・・クルマから位置情報を発信してみよう
VX-8(D)で始めるAPRS ・・・VX-8またはVX-8D一台でAPRSが始められます
http://aprs.he.fi ・・・WEBでAPRS網を見るにはこちら
■インフラ構築編
UI-Viewでデジピータを立てる ・・・IGATEは難しそう。でもデジピータだったら!!
I-GATEの構築と運用 ・・・TNCなしでIGATEを運用する方法も網羅
D-STAR&APRS ・・・DPRSでできるD-STAR網とAPRS網の融合
ローカルサーバーの利用 ・・・JQ1YDAでローカルエリアサーバーを運用中
ケータイ電話でメッセージング ・・・無線とネットの融合は携帯電話とも融合した
■色々なハードウェア
PICPACを使ってみました ・・・LCDディスプレイ付簡易TNCを使ってみた
IC-2820とTT3Pの組み合わせ ・・・IC2820のGPS機能を使ってAPRSビーコンを出す
TT3PよりFB?! OpenTraker+ ・・・APRS用位置情報送信TNCの紹介
RC-D710用I/Fの製作 ・・・RC-D710を他社製無線機に接続する回路(例)

APRSはWiRESやEchoLinkのようにインターネット回線と無線回線を融合した
全国・全世界規模の「位置と文字情報=データ」の通信網です。
「音声」はVoIP無線。「位置情報・メッセージング」にAPRSネットワークを利用すれば、
コミュニケーションの幅が広がります。

昔のケータイ電話は音声通話だけでした。その後、メールやGPSに対応しました。
それと同じで、アマチュア無線でも音声だけでなく、メール(メッセージング)や
GPSに対応する時代になったのです。

IGATEを運用されるかたへのお願い
  • NET側から無線回線側へのデータ送信(いわゆる「吐き出し」)は避けてください。
    I-GATEから一方的に多くの電波が出ると、それ以外のI-GATEでキャッチできるはずの移動局などの弱いパケットがかき消され、復調できなくなる可能性が高まります。
  • 固定局からビーコンを出す場合のデジピート指定は”なし”で、30分以上に一回の送信が適切と言われています。
いま、都市部の144.64MHz/144.66MHzは移動体からのパケットの「通りの悪さ」が問題になっているところです。固定局からの数多くのパケットが送信されると移動体からのパケットがそれによりかき消されてしまいます。

(c)2007 by JS1CYI,JQ1YDA
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