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1つの(物理的な)インターネット回線で 2つの独立したノード局を立ち上げる方法。 |
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VoIP無線システムにハマり出すと、複数のバンドでノード局を立ち上げたい等のニーズが出てくる場合が少なくありません。しかし、1つのインターネット回線では、ルーターを使おうが何しようが、WiRESでもEchoLinkでも同じシステムのノード局は原則として2局以上立ち上げる事ができません。 もし、同じ場所で2つ以上のノード局を立ち上げたい場合、もうひとつインターネット回線を用意すると考えがちですが、実はNTTのフレッツADSLやBフレッツの回線の場合は、1本の物理的な回線の上に2個のアカウント(=2個のグローバルIPアドレス)を割り当ててもらう事ができます。そうすれば(物理的に)1つのインターネット回線で2個のノード局を立ち上げる事ができます。 ちなみに、プロバイダーのサービスによっては、もっとタクサンのIPアドレスを割り当ててもらう事が可能です。しかし個人用回線でそのようなサービスをおこなっているケースは少なく、回線維持費も月額数万円単位となります。なお、これらのIPアドレス(または複数のアカウントを得られる数)はセッション数と呼び(ちなみに同一ソフトウェアの同時稼動可能な数もセッション数)、フレッツADSLは2セッションまで。ビジネス系Bフレッツ回線は4セッションまで対応します。事業用回線や専用線だともっとタクサンのセッション数を得るのが普通である他、契約事業者や回線種別によってかなり左右されます。 ※上記の件は、プロバイダーのIP電話サービスやフレッツスクエアを使っている場合にはできません(IP電話用やフレッツスクエア用に1セッション消費するため)。また、ケーブルテレビインターネット回線やYahooBB回線等フレッツ系以外のサービスではできるかどうかは不明です。 ※NTTでセッションプラスというサービスが始まりました。このサービスを使うと、1つの家庭用ADSL回線で3セッションまで対応できます。(オプション機能利用料が必要です) 【やり方】 1.以下の接続構成図のうちいずれかの構成でモデム(Bフレッツの場合メディアコンバータ)とパソコン、ハブ等を接続します。 2.プロバイダの契約をもう一回線分手続きします。 3.すでに契約しているプロバイダの設定(接続アカウント/IDとパスワード)をパソコンAまたはルーターAに施します。 4.2で手続きしたプロバイダの設定(接続アカウント/IDとパスワード)をパソコンBまたはルーターBに施します。 5.ちゃんとインターネットが使えるかパソコンA、パソコンBともに確認します。 以上で、パソコンA、パソコンBそれぞれが別のグローバルIPで通信する事になりますので、それぞれにWiRESやEchoLinkをインストールして独立したノード局として稼動させる事ができます。なお、これを利用する事で、2局のノード局を接続しレピータ局のような動作をさせる事も可能ですが事実上認められていません。 ご注意!! システム構築は自己責任でお願いします。NTT東日本、西日本いずれも上記のような形態でインターネット接続が可能という情報は得ていますが、Bフレッツマンションタイプ(VDSL)の場合やプロバイダの別、そして地域によってはできない場合もあるかもしれません。また、プロバイダとの契約は充分に吟味してからおこなってください。契約プランを間違えると思いもよらぬ課金が発生する場合があります。何があろうが当方では一切責任を負えません。 参考 私が1回線2ノード運用をおこなっている回線で利用している回線はNTT東日本のADSL 1.5Mタイプ。プロバイダは bbexcite でADSLの月額500円コースを2回契約して、2個の接続アカウントを取得しています。これで月額1000円(NTTのフレッツADSL利用料の料金は除く)で2個のグローバルIPアドレス(但し動的)を得ています。当然、ADSLの1.5M以上やBフレッツニューファミリーでも可能。 |
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図1 ※接続図B・・「パソコンB」が2台になっちゃっています。これは「パソコンA」と「パソコンB」の間違え。独立した2台のパソコンです。 |
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