D-StarデジタルでWiRESノードを運用
(データ端子が使えない無線機にHRI-100をつなぐ)
ID-1を購入してDDモードで遊ぼうと思ったのもつかのま、とりあえずDVモード(デジタル音声通信)で遊ぶ事にしました。
 現在発売されているID-1(1.2Gのデジタル機)やID−800(144/430MHzのデジタル機)を買ってきても残念ながらHRI-100とすんなりつなげる事はできず、ちょっとした工夫が必要です。

すんなりつなげない理由

・ID-1

 データ端子がありません。

・ID-800
 データ端子はアナログ(FM)で使えますが、デジタルモード時はデータ端子から音声の入出力はできません。SQL信号もデジタルモード時には不都合が生じます。
各配線は自己責任でお願いいたします。
失敗して無線機を破損しても責任を負わずです


↑ID-800
■ID-800やID-1からスケルチ信号を取り出して HRI-100 をつなぐ場合

ID-800はデジタル信号が復調できた場合に+4V出力されるポイントがありますので、そこからスケルチ信号を取り出して、MIC・SP・PTTラインとともにHRI-100につないであげると運用できます。詳細は・・・

ID-800のスケルチ信号の取り出し
ID-1のスケルチ信号の取り出し(未完成)


■スケルチ信号を外部で生成してWiRES-IIインターフェースをつなぐ回路(FM・DV両用です)
※この回路はデータ端子のない無線機にWiRESインターフェース(HRI-100)をつなぎたい時に使える回路です。

無線機の腹をあけずにスケルチ信号を得たい場合は、以下に示すAF-SQL回路でスケルチ信号をエミュレートし、MIC・SP・PTTラインをHRI-100とつなげばうまく動作します。AF-SQL回路はJG3EBB局のAF-SQL回路を参考にというか・・・ほとんどそのまま使わせていただきました。以下の回路構成でDVモードでDTMF信号もちゃんと通ります。音質も良好です。


ID-800やID-1 とHRI-100を接続する回路(改良版) 

※余った部品を使って適当にくみ上げた回路ですので改良の余地はあると思います。
T2は1:1のトランス(ST-71)を使いましたが、ちゃんとインピーダンス計算をして適切なトランスを選ぶと良いと思います。
抵抗のカラーコードなどはこちら に載っています。

組み上げた基板の様子
 無線機のマイク端子との接続は短いLANケーブル(ストレート)で接続した。但しツイストペアケーブルなので極力短くしないと回り込みが発生する恐れがある。できればちゃんとしたいケーブルを使いたい。電源もマイク端子に出ている +8V を取り、7805で+5Vにダウンして本回路に注入。


ヤッツケで組み上げた基板の裏側