APRSとかBlueTooth に対応していて、結構すごそう 144/430 FMは当然のこと、50MHz FM/AMの送受信にも対応している。 詳しくは CQ Ham Radio誌 2008年11月号(10/19発売号)に紹介記事を掲載。 しかし、時間の関係で2ページになってしまったので、 誌面に掲載しきれなかった写真や特徴などを中心に掲載しました。 価格やオプションなどその他の情報はこちら→販売店(筆者行きつけ) メーカー |
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気になるサイズはこんな感じ。VX-7を薄くして発展させた。VX-7とVX-3のイイトコロはすべて継承し、ウィークポイントを解決した力作といえよう。このコンパクトボディにこれらの機能が凝縮されたのはスゴイの一言。ちなみに、一番右はじはケータイ電話。 カードタイプのバッテリパックがいい感じ。重くて分厚くなりがちなバッテリパックをカード状に仕上げたのは称賛に値する。このサイズで7.5V 1100mAh。オプションで大容量のヤツもある。 |
本機には、VX-7と同じ50MHz帯でトップローディングタイプとして動作するアンテナが付属する。50MHz帯で運用しない場合には、このコイルの部分を短いものに差し替えて利用することもできる。6mファンとしては頼もしい限りだ。 裏には脱着可能なベルトクリップと、ストラップ取り付け穴がある。ネック・ストラップを利用して首からぶら下げても格好イイ。さらに、240gと軽いので裏面にマグネットやマジックテープをつけて、適当なところに貼り付けておくこともできそうだ。※ネックストラップなどは付属しません |
本体上部にあるコネクタは7ピンの防水仕様。ここにGPSレシーバやスピーカマイクを接続する。GPSデータ入力の仕様はRS-232Cレベルだそうで、変換ケーブルを作れば市販のGPSレシーバが使えるかも?(裏ワザらしいのでメーカーへの問い合わせはしないでください) でも純正のGPSレシーバユニット自体が安価(FGPS2 \9,800+CT-136 \4,200)なので、純正品を買ったほうが格好よくスッキリまとまるし、おサイフにも優しいと思われる。 この調子だと、「逆の発想」で、VX-8用のGPSレシーバを他に流用できないかと画策することになりそうだ(笑) 右側側面。外部電源端子と、イヤホン端子。市販のステレオヘッドフォンをつなげば、FMラジオがステレオで楽しめる。もちろん、無線の受信音声もヘッドフォン端子に出力される。 電源は安定化電源など 13.8V系のものから直接給電が可能(外部電源ケーブルは別売り)。このあたりは VX-7譲りだ。 |
↑これはハムフェア2008会場でのスナップ。これを見て自分でも水没させたくなったのだ。 水を張った浴槽に投げ入れた上で引き上げたところ。動作は当然ながら「まったく問題なし」。個人的にはどこぞやのシェーバーみたいに「清潔!水洗い!」ができそうで嬉しい(^^; もちろん風呂でのQRVも可。 ※浴槽での写真は生活感が出すぎましたので削除しました SRI |
世の中のハンディ機の中には、このダイヤルつまみが軽すぎたり、いちいち引っ張り上げて操作するものなど、好みが分かれる仕様が散見されるが、今回はチガウ! 誤作動防止は単純に側面の土手状の突起とつまみの固さで防止。やはりシンプルな方法が一番イイ。 この左側面にあるVolキーを押してダイヤルをまわせば音量調節。このやりかたが個人的には最も使いヨイと思う。ちなみに、各種機能をつかさどる[F]キーもこの列にある。 |
キートップ照明が明るく、見やすい!夜の車内や暗闇でのQRVに威力を発揮。しかも、上部の白色高輝度LEDの照度もなかなかのもの。この高輝度LEDはAPRSネットワークから自分宛のショートメッセージが来ると、フラッシュするようにもできる。まるでケータイ電話みたいだ(笑) キーの感触は「ちょっと固め」。これらのキーはグローブ(手袋)をはめても操作しやすいように配慮されているということから、バイクモービルやゲレンデでの使用にもお勧め(手袋を外さないで操作できそう) |
AFデュアル機能を使ってFM(またはAM)ラジオを聴きながら、待ち受けができます。もちろん、同一バンド2波同時受信(V&V・U&U)にも対応。AFデュアル機能では、無線バンドで受信信号があるとラジオはMuteされますから、交信が始まってもラジオが邪魔になりません。 一方で、AFデュアル機能をOFFにして、片方のバンドを放送帯にしておけば、ラジオを「BGM」にして受信・QRVできます。音量調節もラジオと無線それぞれ調整できますから、かなりイイ感じです。(送信時のラジオ音声との送信音声のMIXはできません) |
受信範囲は504KHz〜999.9MHz (コードレス電話の周波数帯などは受信できません。) 60MHz帯の消防放送や防災無線なども受信できる。おまけで(?)スペシャルメモリバンクというメモリに、主要な業務無線の周波数(消防や航空無線・鉄道無線など)や放送局の周波数があらかじめメモリされています。これが意外と便利。さらに、盗聴器が仕掛けられていないか調べられるという「盗聴器発見機能」もついています。会議室や泊まった宿でちょっと気になったら簡単に(...以下自粛) ちなみに、メモリーネームは漢字での入力もできます。(ちょっと面倒だけど) 特殊メモリを含めたトータルのメモリ数は 1830ch |
MenuボタンをプッシュするとディスプレイがAPRSモードになって、受信できたビーコンの一覧が表示される。GPSレシーバをつないでいるとVX-8で測位したデータ(緯度・経度・高度・移動速度など)も表示。移動運用の際に「標高●○m地点からで〜す」と言いたい場合にも役立つ。 受信したビーコンのリストから内容を見たい局を選択して詳細を見ることができる。ウェザー局などの情報も見られます。 APRSを運用しながら、音声でのQSOが可能です。この場合、BバンドをAPRS用に144.64MHzまたは144.66MHzにチューニングして、APRSモードをON。QSOやラジオワッチはAバンドを利用するスタイルでおこないます。 |
GPSレシーバを接続していない時は、APRSセットモードで位置情報(緯度経度)をキーボードから入力。GPSレシーバを接続していると自動的に測位して定期的(または手動で)ビーコンを送信することができます。 APRSネットワークで行われているメッセージング(ショートメッセージの送受信)にも対応しています。APRSにデビューしてビーコンを出すと、メッセージが来る事があるので、それを見て返信もできますョ。文字をそのつど打っても良いですし、定型文をあらかじめ登録しておいてそれを送っても良いでしょう。 |
この筐体にここまでの機能を搭載してこの価格とはお買い得かも!というのが率直な感想。従来機のメリットをそのままにウィークポイントが見事なまでに解決されているという印象を得た。 APRSに関しては、APRSネットワークにおける携帯側端末(トラッキングマシン)としての機能を重視した仕様に徹しており、デジピータやウェザ局・IGATE局を運用するための機能はない。たとえ、それらができたとしても、その用途に縛られるのはハンディ機の用途としては「もったいない」と思う。またそれらの機能を付加することでのコストアップを考えると、妥当な判断といえるのではないだろうか。 まだ使いこなせていませんが、いやしくも要望しちゃいます。 ・メモリー管理ソフトウェアが欲しい 1830chものメモリ容量、通常メモリも900ch、漢字が使えるメモリネーム機能を搭載しながら、メモリ管理ソフトの供給予定がないのはちょっとお粗末。 海外のユーザーがメモリ管理ソフトを公開しているが、JAバージョンだとうまく動作しないケースもある。ぜひ、純正のメモリ管理ソフトの供給を期待したい。特にCSVファイル入出力機能付きのものを。 ・APRS対応モービル機の開発を切望 VX-8は移動端末としての用途に絞ったのはよかったと思う。ぜひフルスペック(内蔵TNCをフルコントロールできる)でAPRSに対応しているモービル機を開発してほしい。 ・1200MHzのハンディ機を 自作を美徳とするアマチュア無線家も多ですが、小型軽量かつ実用的なトランシーバの自作はアマチュアレベルでは不可能に近いと思います。ぜひレピータ局もたくさんあり、バンド幅も広い1200MHz帯用ハンディ・トランシーバの復活を。 |
【主な特徴と仕様】 受信範囲:504KHz〜999.9MHz※1 送信範囲:50,144,430MHz帯のハムバンド※2 電波型式:FM,AM,WFM (WFMは受信のみ) 送信出力:最大5W(4段階の切替式)※2 使用時間:(標準バッテリ)約5時間〜、(アルカリ乾電池)約20時間※3 防水機能:水深1m地点で30分経過しても浸水しない Bluetooth対応:ワイヤレスで音声の送受信が可能※4 APRS対応:(送受信)位置情報ビーコン・メッセージ※5 (受信)気象情報・オブジェクト・その他 変調速度 1200bpsまたは9600bps その他:メモリ1830ch (うち通常メモリ 900ch) トーン・DCS・DTMF送信、WiRESアクセス対応。 サイズ:幅60×高さ95×奥行き24.2mm(突起物を含まない) ※1 一部周波数を除く。FM放送はステレオ受信。 ※2 AMの送信は50MHz帯のみで送信出力1W (固定) ※3 目安。運用形態と電池の種類により異なる(詳しくはカタログ参照) ※4 オプションのBU-1とそれに対応するヘッドセット等を利用した場合 ※5 オプションのFGPS-2を接続すると本機の位置情報を自動取得。 |
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