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数多くのクルマを乗り継いできましたが、さすがに無線機がついてないとツマラナイ。というよりか、不安になんですね。エンコした時に無線で連絡をとって助けてもらった経験もあるもので(苦笑)。 というわけで、今回はSTEPWGN(RF3)に無線機を付けました。まずは、小手ダメしに10WのV・Uのモービル機の仮設です。(写真1) アンテナはノンラジアルタイプのホイップをマグネット基台で適当につけて、電源はオルタネーターノイズが乗るのを覚悟してシガレットジャックから取りました。あとは無線機本体を足元のコンソールボックスに突っ込んで終了。これがホント、突っ込むだけ。マイクかけは、両面テープで貼り付ける汎用フックで代用。格好悪いですが、まぁ仮設ですからヨシとします。施工は15分程度でできてしまいました。とにかく、VUモービル機は楽で良いですね。 ハッキリ言って、最近のファミリー向けワゴン車はグットです。とにかく、収納が充実している。ドリンクホルダーは標準でついていてあたり前。スペースさえあれば小物入にしてしまう程です。車も家も収納が多いのが最近の流行。追加の収納用品は流行りません。 しかし、欠点はアンテナを付ける場所がない。リアゲートに取り付けるとSWRが高くてダメ。結局は屋根の上に取り付けるのですが、本格的につけるとなると場所が無いと思いきや、ありました。ポイントは、キャリア取り付け用のボルト穴です。最近のミニバンにはこの手の穴が必ずどこかに隠れています。とりわけステップワゴンは、これが屋根の上、ルーフガーターの中ですからこれを使わない手はないでしょう。 |
写真1)仮設のVUモービル機 STEP WGN RF3・4 |
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■本格的なHF〜UHF機-IC706MK2G-をとりつける 固定で使っていたIC-706MK2G。せっかくですので、クルマにも取り付けしてみました。もちろんHF帯も運用したい。そうなると、電源もアンテナもしっかりと配線・取り付けしなければなりません。しかし無線機をボルトやタップで取り付けをするのも気が引ける、シゴト上お客様も同乗する機会が多いので綺麗に取り付けしなければならない。というコトで、・内装に穴を開けない。・目立たないように無線機をつける事をテーマに進めました。
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■無線機本体の取り付け ・電源の処理 まずは、電源とアースラインから固めてゆきます。 50W機ともなると、15A以上の電流が流れますので、シガレットライターなどから電源をとると容量オーバーでヒューズが飛びます。細い電源コードを使うと、発熱し火災の恐れも有ります。 よってバッテリーから直(ジカ)に太い耐熱電源コードで電源をとる必要があります。無線機付属している電源コードを使えば間違いありませんが、それ以外の電線で引き回す場合、耐圧が12V、20A以上のモノを使いましょう。わざわざ秋葉原まで買いに行かなくともカー用品店で売っています。(逆に車用の配線コードしか置いていないのでカー用品店で買うのが間違いが無い) さて、実際の電源の取り出し方法です。作業を始めるバッテリーの所のマイナス端子を外しておきましょう。万が一、ショートするととても危険です。マイナス端子を外しておけば事故が最低限防げます。次に、電源を取り出すポイントは、バッテリーのところから直接とるのが一般的ですが、、ステップワゴンの場合には、各種の電装品等の使用電流の負荷を測定し、 エンジン制御用のコンピューターへ送るための装置(ELDユニット)がありますのでここから取り出しをおこないます。ELDユニットはバッテリーの付近にありますので、バッテリーからのラインを辿って一番最初の黒い箱の中、板チョコみたいな部品の右側のネジを外して圧着端子付きコードで共締めします。もちろん圧着端子は自分であらかじめ付けておきます(写真参照) バッテリーから直接電源をとる場合にも必ず、圧着端子で処理します。圧着端子と電線は電工ペンチでカシめた後、ハンダ付けします。 ・電源ケーブルの室内への引き込み エンジンルームの運転席側に目隠しゴムがありますのでここから電源ケーブルを引き込みます。ゴムの向こう側は運転席の右奥の上方に達しています。もともと耐熱ケーブルなので、保護用品は使いませんでした。 このゴムにはあらかじめニッパーなどで小さく切れ目を入れて、まずは固目のハリガネを通し串刺し状にします。 あとは、ハリガネにケーブルを引っかけて、ハリガネを引けば引き込むコトができます。(ホンダのステップワゴンはとても楽です。トヨタ車は往々にして大変。) |
必ずバッテリーのマイナス端子を外してから作業する ステップワゴンの電源の取出口 |
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・アースラインの処理 電源ラインは太く短くが基本です。そうすると必然的に、無線機本体は、運転席のシートの下になります。 ここから一番近い、ボディと導通した所を探すと、ありました、2列目シートの取り付けレールを取り付けているボルトです。ここからアースを取ります。 |
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・配電BOXの製作 無線機を複数つけたい、その他電装品がある場合には、配電BOXを作っておくと便利です。配電BOXは、シガレットジャック用電源で12Vリレーを制御して、エンジンキーと電源が連動するようにしたものです。リレー駆動用電流はシガレットジャックの所から取っても良いのですが、シガレット電源用ヒューズの所から取りました。 回路は単純でも、箱から電源ケーブルが沢山出ますので製作は面倒ですが、一度作っておくと便利です。 ヒューズBOX内からアクセサリー用電源をとり、それでリレーを駆動する。 無線機との接続は4極カプラーを使用する。ギボシ端子などは容量20A_MAXなのでお勧めできない。カプラーはカー用品店で購入。 |
配電BOX全景 内部の様子 リレーはカー用品店で売っているモノでOK。千石電商1階で購入したベーク板をカットして穴をあけて、5ミリのネジで圧着端子処理済の各ケーブルを固定。この状態で4系統のラインを確保。但し、最大30Aとした。圧着端子の足には念の為、熱収縮チューブを巻いてある。 |
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・無線機の取付 |
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無線機は、マジックテープを貼り付けて、運転席の床下に取り付けしました。ステップワゴンの床材はマジックテープが良く噛んでくれ、ぴたりとも動かず安心なのですが、私の場合、しっかり付けすぎてしまい、取り外しに苦労しています。 なぜ運転席側かというと、助手席側だと電源ケーブルの引き回しが遠くなってしまうからです。 余談ですが、ステップワゴンはシートの下にエンジンルームがない為、床と椅子の間の隙間がかなりあって、取り付けが非常に楽です。しかも放熱効果も期待できます。セダン車などは隙間がどの程度あるか確認したほうが良いかもしれません。 運転席(助手席も含む)の下にはヒーター使用時の吹き出し口がありますので、吹出から出てくる温風が直接当たらないように配慮します。 |
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操作パネルの取り付け オーディオ下の小物入れのトコロに取り付けるコトにしました。やはり、オーディオがつく場所はシフトレバーも近く、運転中に周波数を変えたりするのに便利な場所です。 まず、フロントパネル取り付け金具にカー用品店やホームセンターなどで売っている、汎用のL字金具をボルトで取り付けます。これを収納ボックスの下に差し込むだけです。 但し、長期間この状態だと、コンソールBOXや周りの枠にキズがついたりしますが、簡単に交換できる部品ですので、車を下取りに出す場合など評価がさがる事は少ないと思います。(逆にその程度で評価を下げる下取り屋はやめたほうが良い) なお、マイクフックや無線機をタップビスなどで止める場合は、交換が簡単な部分に取り付けるのが鉄則です。これらの内装部品は月々のガソリン代より安いはずですよ。 さすがにフロントパネルにマイクは挿せない状態ですので、本体側に、マイク延長ケーブルを利用してマイクを取り付けます。 |
差し込むだけボルト・タップ不要です。 |
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アンテナの取付 屋根後方の両端にあるキャリア取付用の目隠しフタを外すとキャリア取付用のボルト穴がありますので、ここに基台を取り付けました。アースも良好で特別な部品も必要ありません。左側でも右側でもOKです。 使用した基台はダイヤモンドのK401の上半分の部品を利用しました。基台についている六角ネジがそのままルーフキャリアの取付ネジ穴にぴったり合いますのでとても便利です。 なお、角度の変更はルーフキャリア取付部分にスペース的な余裕がない為、事実上できません。もっと良い基台があれば情報が欲しいのですが! ルーフガーターに穴が空いている状態になりますが、ルーフガーターの下も屋根の一部なので、雨漏りの心配はありません。フタは半分に金ノコで切って処理しました。金ノコで切る場合、切るところにガムテープを貼ってそのガムテープの上から切ると断面にバリが出ずに綺麗に切れます。 (K401はすでに販売が終わりましたが、現行品でも大丈夫みたいです) |
アンテナ基台/第一電波工業 K401上半分 残念ながらこの基台の塗装は電気を通しませんでしたので、コネクターにあたる部分をヤスリで削って塗装をはがします。ツイデにナガラで出している導電性コンパウンド、製品名PENETROX、定価\580、を塗っておくのも良いかもしれません。 |
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アンテナの取付の実際 基台を取り付ける前にアンテナケーブルを引き込みます。 まずテールランプをハズします(配線は外さないように!)そうすると、ルーフガーターの取り付けネジがありますので、それをハズし、さらに基台を取り付ける部分のネジ(ルーフガーター取り付けネジ)を外すと、ルーフガーターを動かすコトができます。動かして隙間を作り、その間を基台からテールランプ方面へケーブルを引き込みます。 テールランプの付近までケーブルが来れば後は居室内へ雨水が入らないようにケーブルを引き回せばOKです。 ケーブルをルーフガーターの開口部に引き込み |
↑テールランプ部を外す そうしないとルーフガーター固定ボルトが外せない |
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車内への引き込みの様子 基台の取り付け。ラチェットやボックスレンチがないと無理。 |
ルーフガーターを浮かした隙間にケーブルを通す 取り付け完了!!あとはフタして終わりです。(TVアンテナが近いのでTVIが出まくりますが・・・) |
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P.S.無線機本体に証票が必要な場合は忘れずに貼っておきましょう。路上における不法無線局取締が地域によっては盛んにおこなわれているようです。なお、この場合免許状の携帯の義務はありません。従事者免許だけでOKです。車を人に貸したりする場合には、マイクを取り外しておくようにすると良いです。(トランクに入れておくとかはNG) | ||||||||
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