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Automatic Position Reporting System 自動位置情報報告システム GPSレシーバ内蔵トランシーバ IC-2820にTinyTrak3をつなぐ ※OpenTracker+でも同様の配線でOK (企画: JL3OGC,JS1CYI) |
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(↑IC-2820 ↑TinyTrak3とOpenTracker+) |
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アイコム社のIC-2820は無線機本体内にGPSレシーバが内蔵されているほか、GPSアンテナまで付属している。そのおかげかモービル機としてはなかなかシビれる価格設定だ。D-STARデジタルモードも搭載して、GPSレシーバーも内臓されていることを考えれば納得の価格だが、全機能を使いこなせなければ、はっきり言ってモッタイナイともいえる。 というわけで、せっかくのGPS機能をAPRSにも応用できないものかといろいろと調べていたら、案の定、GPSレシーバからの出力がIC2820のデータ端子(パケット端子ではない)から出力されていることが判明(4800bps NEMAフォーマット)。これをTT3PのGPSデータ入力端子にそのまま入れてあげればIC2820とTT3Pの組み合わせだけで、APRSの位置情報ビーコン送信からD-STAR網での位置情報交換まで、GPSアンテナやモービルアンテナをクルマに乱立させることなく運用できるのだ。早速やってみたのでレポートしよう。 余談だが・・・GPS対応ナビソフトをインストールしたパソコンとこのIC-2820をつなげば「カーナビ」になっちゃうのだ。 タネ明かし 種を明かせば、接続ケーブルを自作して、TinyTrak3PlusとIC-2820を接続するのみ。超カンタン。 結線は以下のとおり アイコム純正のデータケーブルでTT3Pを接続するだけではうまくゆかなかった。原因は、IC-2820のデータ端子のドライバ回路にRXDを与えてやらないとTXDを吐いてこないという仕様が影響しているらしい。これを解決するために、この配線で強引に+5VをRXDに入れてIC2820のシリアルドライバを起動させている。本来であれば、MAX232等のレベルコンバータICを使うのが理想だと思われる。 なお、2.5φのステレオプラグの形状によっては、そのカバーが邪魔して、IC-2820のデータ端子にうまく入らない(挿さらない)場合があるので注意が必要。 さらに、これらの配線をおこなうと、フロントパネルをセパレートせざるを得ない。 TT3Pとの接続 上記の自作ケーブルを使って、 TT3PのGPS端子と以下の図の「Aデータ端子」をつなぐ TT3PのRADIO端子とIC-2820の「Cパケット端子」につなぐ。なお、Radio端子側の結線概要図はこちら。 ←IC-2820の入出力端子群 IC-2820自体の設定 IC-2820のデータ端子からGPSデータを吐き出させるためには、「G・D」をONにしなければならない。ディスプレイに「G・D」が点灯するように、ファンクション機能メニューで設定する。以下説明書の記述である。 なお、D-STAR DVモードで位置情報を送信する場合には「G・D」をOFFにすると良い。 IC-2820はデータ端子につないだ機器で送受信するバンドを「固定」できるので、APRSパケットを送信しながら、音声でQSOできる。↓の写真は左側バンドをAPRS送信用バンドに設定した例。但し、周波数の組み合わせによっては、他バンドがMuteになったり、三倍高調波の影響をうけるので注意が必要。 配線や設定がうまくゆけば、TT3PのGPSステータスランプが点灯(または点滅)します。これが点灯しない場合には、配線が間違えている可能性があります。変調レベルが低い場合には、TinyTrak3pの VR6 で調整してください。 なお、OpenTracker+を利用した場合は、変調レベルは無調整でOKでした。 (あくまでも自己責任で実験・使用ください) |
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