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APRS
The Automatic Position Reporting System
自動位置情報報告システム

クルマから位置情報を出してみよう編
Open Tracker + を使って位置情報ビーコンを出す



クルマや移動局から位置情報を送信するための簡易モデムとして、「TinyTrak3Plus」が良くとりあげられ、有名ですが、これとは別にOpenTracker+(オープントラッカープラス)という製品もあります。こちらはTT3PのPICマイコンに比べて容量が大きなマイコンを利用し、TinyTrackシリーズにはない機能が搭載されているほか、ファームウェアアップグレードもインターネット経由でできるなど、いくつかの点でTinyTrak3Plusよりも優れているようです。ただし、ステータス表示用LEDが1つしかありませんのでこのあたりは好みが分かれるところかもしれません。(※詳細はこちら 比較表はこちら<-PDF) GPSレシーバは毎度おなじみの DeluoGPSシリーズが利用可能です。
 TinyTrak3Plusの購入を検討されているかたは、こちらも候補にあげてみてはいかがでしょうか?!

←この製品はこちらのサイトで通信販売しています。OpenTrackerを無線機と接続するケーブルは自作する必要があります。それらを自作するためのパーツもこのサイトで一緒に注文可能。モノによっては日本のパーツ屋で買うより安いかもしれません。なお、代金はペイパルを利用して決済できますので安心です。
  注文してから手元に届くまでの所要日数ですが、9月17日(月)に注文して9月25日(火)には到着しましたので、約1週間ほどで届くようです。

サイズ的にはVX3よりちょっと小さい感じ


TinyTrak3Plus(TT3P)と比較してみた

OpenTrackr+を使って出したビーコンを見るとこうなる

早速TT3PからOpenTracker+に付け替えてビーコンを出し、毎度おなじみのAPRSトラッキングサイトで見てみました。右の図はそのときの様子です。OpenTracker+特有の機能である筐体温度、電源電圧も表示されていることがわかります。もちろんコメントも設定できます。
 右の図によれば、供給電圧は+13.6V、筐体温度は30C゜、標高32m、進行方向228゜ということが解ります。

OpenTracker+の配線と設定


製品が到着したら、配線と設定をおこなうことになりますが、すでにTT3Pを使われているかたでしたら、TT3P用の配線やGPS(DeluoGPS等)がそのまま使えますので、差し替えるだけでOKです。(ピンアサインはTT3Pと一緒です)
 モービル機に接続する場合はジャンパーの変更が必要です。写真(→)のブルーのジャンパーでモービル機(HI)かハンディ機(HT)かを選択します。
←今まで、TT3Pにつないでいた、GPSや無線機との配線ケーブル類をつないでみたところ。何の変更もなくそのまま使えるのが嬉しい。
 内訳は、向かって左がGPSアンテナ一体型GPSレシーバ「DeluoGPS WAAS」と接続Cable。向かって右がTT3Pに使っていた電源&無線機接続ケーブル(TT3P用)。このセットをモービルに積めば即APRS位置情報ビーコンが出せる。ハッキリいってこれだけ!!
(もちろん、モービル機などは別途必要だが)

OpenTracker+へのコールサインやビーコン発射タイミング、その他の設定

OpenTracker+(以下OT+と表記)の設定は専用の設定ソフト otwincfg.exe を利用しておこないます。(ダウンロードはこちら。)。ファームウェアのアップグレードはこの設定ソフトの画面上で半自動的におこなうことができますのでファームウェアはダウンロードする必要はありません。
 設定するには、OT+のDATA端子とパソコンをRC232Cリバースケーブルで接続してRadioコネクタ側に電源を配線。設定ソフトをパソコンで走らせれば、以下のような画面になりますので、必要な項目を設定し、Writeボタンをクリックすれば終了。
 このソフトウェアでファームウェアのアップグレードが可能だったり、設定項目の多さはTT3Pよりもちょっとだけ多機能であることが解ります。

↑設定作業中の様子。左側はRS232Cクロス(リバース)ケーブル


設定プロファイルは2組あり、Profile Switching で条件を設定して自動的に切り替えることもできます。もちろん、SmartBeaconing(速度や進行方向の変化でビーコンを出す)機能も装備。

TinyTrak3Plus、OpenTracker+も移動局から位置情報を発信するための優れたモデムです。どちらを使用するかはあなた次第。ちなみに、私は OpenTracker+のほうをモービルに積むことにしました。
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