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TM-833のWiRES対応
(By JL3OGC WiRES #5379D)

TM-833はWiRESノードオーナー、WiRESアクセス局の間でも人気のリグのひとつで、このリグをノード用に使っている局も結構いらっしゃるのではと思います。
 このリグはデータ端子が全面パネル脇についていて、そのままWiRESインターフェースを接続できますが、スケルチ信号がTSQの動作と連動しません。(この傾向はKENWOOD製の無線機全般に言えるようです) 

※TM-833/733はトーンスケルチユニットがオプションで、それを取り付けしなければトーンスケルチ運用はできません。

※取り出した信号はミュート信号でBusyの時0Vになりますので反転回路が必要です。

 この度、JL3OGC局からトーンスケルチユニットが入ったTM-833からトーンスケルチ信号を取り出す改造について教えていただいたうえ、写真等をご提供いただきましたので以下に原文そのままで公開させていただきます。(ありがとうございました!)
SQL信号の取り出しは自己責任でお願いいたします。
取り出し作業を失敗して無線機を破損しても責任を負えません

ケンウッド 1.2G/430デュアル機 TM-833 (製造打切)。VoIPユーザーはこのような430/1.2G帯デュアル機の再登場を切望しています。

以下 JL3OGC局の文章と写真です。

この信号を取り出すは、無線機の電源を投入してから1度だけTSQの入った電波を受信させる必要があります。普通に動かすにはあまり問題はありません。この改造を行ってもDATA端子からは通常のスケルチ信号が出ているのでこの信号を使って混信を与える電波を発射しないような制御をさせる発展も考えましたが、現状はここまでで力尽きました。
最後になりましたが、私のところではすでに数ヶ月稼動させて問題ない改造ですがこの改造で何の不具合が発生しないとも限りません。改造はくれぐれも自己責任にてお願いいたします。


1.まず、操作パネルと表裏の天板を取り外します。

↑写真1

2.写真NO1及びNO2の赤丸で示した箇所のツメを外し、パネルを取ります。

↑写真2

3.写真NO3及びNO4の赤丸で示した箇所のケーブルを外します。
  ケーブルはただ引き抜くだけで外れます。

↑写真3

↑写真4

4.写真NO5の赤丸で示した箇所のネジを緩めて基板を取り外します。

↑写真5

5.写真NO6が取り外した基板の裏面です。
  写真NO7の赤丸で示したポイントが取り出し箇所です。
  NO8のように信号線をハンダ付けします。


↑写真6

↑写真7

↑写真8

6.元通り組み付けて信号線を外へ出します。私は写真NO9・NO10のように
  引き出しました。

↑写真9

↑写真10

7.写真NO11はTSQが閉じているとき(約4.2V)、
  NO12はTSQが開いているとき(約0.1V)です。


↑写真11

↑写真12
8.このままでは信号が逆ですので、反転回路を組みました。
  私はトランジスタが苦手なので74HC04を使いましたが、適当な反転回路でOKと思います。ただ、この信号は47kΩの抵抗を介してGNDに落ちていますのであまり電流を流すと無線機が正常に稼動しなくなります。そういう意味ではICを使ったのも正解だったかもしれません。


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