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ID-800 のWiRES対応 |
各配線は自己責任でお願いいたします。 失敗して無線機を破損しても責任を負わずです |
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デジタル無線機 ID-800 でWiRESノード運用 D-Starデジタルの特徴は、何といっても狭帯域である事。現行法(告示)上、D-Starデジタルは占有帯幅6KHz以下の「狭帯域の電話」という位置づけになり、バンドプランではSSBやAMと一緒のプラン内または全電波形式のプラン内にてQRVする事になります。※将来的にはその特性的な面を考慮して広帯域の電話プラン内で運用するようになる可能性もあります。 私は、このD-Starデジタルの無線機にWiRESインターフェースをくっつけて、使ってしまおうという試みをおこなっていますが、今回 D-Starデジタル機である ID-800 にWiRESインターフェースを面倒な回路を通さず接続すべく、スケルチ信号の取り出しをおこなってみました。 【今回の取り出しは、作業的に難易度が高いので、自信のない方はおこなわないほうが無難です。以下の作業により無線機が故障しても当方では対応できません。またメーカー保証もうけられなくなりますので、腕に自信のある方のみチャレンジしてください。また本件に関してメーカーに問い合わせる事もご遠慮ください。基本的にメーカーではスケルチ信号の取り出し箇所は教えてくれませんので・・・】 ■スケルチ信号の出力状態について アナログモード(FM)のスケルチ信号はID-800のデータ端子からとり出し、利用する事ができますが、デジタルモードの場合使用に耐えうる信号とは成りえません。そもそもデジタルモードには、スケルチという概念が事実上なく、「復調できたか・できないか」で判断する事になります。結果としてデジタルモードの場合、スケルチ信号ではなく、AF回路等を制御するミュート信号をスケルチ信号代わりに使う事にしました。ID-800のミュート信号は正常に復調した時に約4V'が出力されます。ところが、残念な事にこの信号はミュート信号なので、ID-800の電源を投入した直後は +4V が出っ放し(要するにミュートしっぱなし)になります。一端デジタル信号を正常に復調した後に「やっと」スケルチ信号に相当する信号として正常に使える状態になりますので注意が必要です。なお、CSQL(コードスケルチ)を利用した場合、ミュート信号もそれに従いますので、難点といえば電源投入時のミュートしっぱなし問題のみです。(これを解決するにはアナログ回路のスケルチ信号とANDを取ってやるか、AFスケルチ回路とANDを取ると簡単だと思いますが、私はまだやってません。) ■ミュート信号(スケルチ信号)取り出し箇所 取り出し箇所は無線機内のA/D変換ボード上から取るのが最も手っ取り早いと思われます。無線機の底(裏)のフタ(スピーカーがついている側)を開けるとフロントパネル側にシールドカバーがありますので、これをビス3本と共に取り外します。すると、前面パネル側を手前にして右側にある5cm角位の基板が見つかります。それがAD変換ボードです。 取り出し箇所は以下の写真(赤丸印を付した箇所)で示しますが、お察しのとおりランドのピッチが狭く、とても細かい作業となります。うまくやらないと隣とショートしてしまうかもしれません。ハンダゴテのあてすぎにも要注意です。私の場合は極細のリード線で一端引っ張り、安全な所で固定した上で1S1588(汎用スイッチングダイオード)を噛まして太いリード線で引き回しました。なお、引っ張り出したリード線はマイクコネクタの脇の隙間から無線機の外へ出す事ができます。 ↓フロントパネル側 ■AF(MIC,SP)の入出力はどうするの? とりあえず今回は、ID-800のSP端子とマイク端子にトランスを噛まさずHRI-100に接続しました。ID-800のマイクジャックはRJ-45のプラグ(いわゆるLANケーブルのコネクタ)がすんなりはまりますので、「シールドタイプ」のLANケーブル50cm(エレコム製)をヤマダ電機で買ってきて使用しました。 ※ID-800からのミュート信号の取り出しにあたって 7M3TJZ 局から貴重なアドバイスをいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。なお、IC-V1等のハンディ機でもこれと極めて良く似たボードを採用しているそうですので、IC-V1等でも同箇所から取り出しができるかもしれません。(未確認ですが) ID-800とHRI-100の接続BOXを製作し結線。マイク端子との接続はアドニスマイクケーブル(D-8Mi)を使用した。 |
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平成17年6月5日 | ||
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